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福島県磐梯町磐梯
震災前取材
磐梯山は古来神々の宿る神聖な山として崇められ、同時に活発な火山活動を背景に、魔物の棲む山としても恐れられていた。周辺に連なる山々にもさまざまな信仰が生まれ、これらの霊山を拠点とした修験道に関わる伝承が多く残っている。
磐梯修験の始まりは慧日寺の創建より古いと言われ、慧日寺の傍らに建つ龍宝寺はその伝承を受け継ぐ。磐梯山への入峯は、ここを拠点とした東西両道の回峰ルートがあった。
慧日寺もまたその修行の場を磐梯山や周囲の山々に求め、山岳修験道とは共通するもの があり、その後長く修験道と関わっていく。
現在の龍宝寺は修験不動尊として約180年前の再建といわれ、桁行、梁間とも三間の入母屋造りで、磐梯山修験の祈願所となっています。