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福島県猪苗代町磐根字硯石

 

別名:玄翁石

殺生石は那須に伝わる伝説で、金毛九尾の狐が那須野で退治された後、毒を吐く巨大な石となり、近寄る動物や人を殺し害を及ぼしたという伝説の石。その後玄翁(げんのう)和尚が那須に出向き、石に「三帰三聚」の戒を授けた上で七言の喝を唱え、手にしたアカザの杖で一喝打つと、石はたちまち三つに割れて 飛散したという。石は三つに飛散し、一つは那須野、もう一つは備後、そしてこの会津の地に飛んだという伝説が残っている。

玄翁和尚は、飛び散った石により後難があるといけないとこの地にやってきて、大きな金槌でこの石をさらに割った。それがこの「玄翁石」とも呼ばれる石で、そのとき和尚があまりにもふんばったためできた足跡が、未だに残っていると云う。

ちなみに、大きな金槌を玄翁(げんのう)と呼ぶようになったのは、この由来からだという。