福島県郡山市西田町大田字雪村

2014/03/16取材

 

雪村周継(せっそんしゅうけい)は、室町時代後期から戦国時代にかけての16世紀初めから後半にかけて活動した、日本を代表する禅宗の画僧で、山水画、人物画、花鳥画などを描いた。

その作品は、現在約200点が確認されており、その中には国の重要文化財に指定されている物もあり、郡山市立美術館をはじめ、国内外の美術館等に収蔵され、高い評価を得ている。

現在の雪村庵は後世に建てられたものだが、この地は、雪村が晩年に隠棲していた地であり、明暦4年(1658)、三春藩主秋田氏の菩提寺高乾院の僧侶だった一元紹碩(いちげんしょうせき)が、当時の古老の話や伝承をもとに、そのことを扁額に記録している。

庵の裏手の竹林には、雪村の墓と伝えられる花崗岩の大きな石があり、地元の方々により供養されている。また雪村桜、雪村梅と名付けられたシダレ桜と梅の古木があり、開花期には美しい花を咲かせている。