福島県いわき市四倉町八茎

 

猫鳴山は、いわき市四倉の最北に位置する標高820mの山である。頂上には「猫石」と呼ばれる大きな石があり、次のような伝説が伝えられている。

昔、岩城判官の娘が、戦敗れて落ち延びるとき、愛猫とともにようやくの思いでこの地まで来た。しかし道はけわしく、ここより先は猫を連れて行くことができず、泣く泣く愛猫を捨てていった。猫は鳴きながら娘の帰りを待っていたが、ついには石となってしまったと云う。

この伝説は、戊辰戦争の時の安藤信正の娘と伝えられてもいる。また次のような伝説も残る。

昔、戦の時には、猫の瞳孔の大小で時刻を知るために猫を伴うことがあった。源義家が東征の際に一匹の猫を連れていた。しかし戦いに敗れ、この地を敗走するときに、この地で猫を捨て去った。猫は哀しい声で鳴きながら山中をさまよい、山頂で石になったと云う。

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