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福島県福島市舟場町…長楽寺

震災前取材

  • 烏天狗碑
    烏天狗碑
 

かつての福島城、現在の福島県庁東側の長楽寺に、「烏天狗碑」と「浅草宇一郎の碑」がひっそりと立つ。これらの碑は、どちらも奥羽の戊辰戦争に関わるものである。

浅草屋宇一郎は、奥羽越列藩同盟側にたって働いた侠客で、仙台藩の衝撃隊(カラス組)の配下として働いていたようだ。また新政府の奥羽鎮撫総督府の参謀である世良修蔵暗殺にも大きく関わった。

また衝撃隊(カラス組)は、仙台藩士細谷十太夫が組織した、仙台藩の奇兵隊ともいうべき侠客数十名の部隊である。全員黒装束を身につけ、ゲリラ戦、夜襲を得意とし、奥羽の戦線各所に出没し、連戦連勝大いに新政府軍を悩ませた。

長楽寺には仙台藩の軍事局が置かれたこともあり、カラス組や浅草屋宇一郎もよく出入りし、関わりが深かったものと推測できる。