宮城県仙台市青葉区宮町一丁目

 

伊達二代藩主伊達忠宗が東照宮を宮町に造営した。このとき、この地に仮宮を安置し、本宮が完成したときここから遷宮した。

この仮宮安置の場所は、御仮宮と呼ばれ空き地になっていたが、時がたつにつれ、雑草は生い茂り、杉木立深く、昼なお暗いものすごい場所になっていた。自然と狐や狸の住むところとなり、行き交う人も稀になった 。

ここに誰が持ちこんだか、丸形の大石が一つあり、通行人などが知らずに小便をかけたりすれば、たちまち狐に化かされて方角が分からなくなったり、泥田に入れられたりとひどい目に遭わされたと言う。

またこの空き地には、いろは狐と呼ばれた狐がいた。この狐は、いろはの文字を染め抜いた粋な着物に、いろはの印の入った提灯を下げた美しい女になって通行人を色仕掛けでばかしたということだ。

いつからか、この場所の大石を「お仮宮の狐石」と呼ぶようになった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です