宮城県利府町神谷沢字金沢

 

この化粧坂のある旧道は現在は生活道路になっているが、奥州街道が出来る前の、多賀城に続く東街道、奥大道だった。

この坂には次のような伝承がある。

悪玉姫が悪者どもに騙されて九門長者の召使として売られてきた時、この坂に差し掛かった。ここから目的地の九門長者の屋敷まであとわずかである。この坂を上ると上にはきれいな池があった。悪玉姫は坂を上り、この池に姿を写し、化粧を整えたという。誰言うともなく、この坂を化粧坂、池を鏡ヶ池というようになった。

悪玉姫は、もと紀伊の国の斎大納言という公家の姫君だった。彼女は身を守るため、普通の人には醜い女と見え、身分の高い人にはもとの美しい姫の姿に見えるようにと祈願していた。坂上田村麻呂がこの九門長者の家に立ち寄り、彼女を見そめ、悪玉姫は千熊丸を生んだ。千熊丸は都へ上り、二代目田村麻呂将軍となったと伝える。

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