宮城県松島町松島字町内

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松島パークホテルは、当時の水準では超豪華な建物で、宮城県の貴賓館とも言える建物だった。外観は杉・松・栗材による素木造りで、外国人の日本趣味をくすぐる伝統的な和風様式だったが海に向って90度に両翼を広げた建築プランは欧州の別荘建築で見られるバタフライスタイルで、内部はウィーン発の分離派流デザインを取り入れた最先端の洋風建築だった。

松島パークホテルは、旧広島産業奨励館(原爆ドーム)の設計者であるチェコ出身のヤン・レツルが設計し、大正2年8月営業を開始した東北初のリゾートホテル。東京築地の精養軒が宮城県より建物を借り受ける形で精養軒松島支店として営業していた。

残念な事に、この松島パークホテルは昭和44年(1969)3月焼失してしまった。和風と洋風が融合したデザインは見事であり、また宮城県内では外国人設計の近代建築は珍しく、レツルの設計では、国内で残存していた唯一の建物だったので、失われた事は大変惜しまれる。

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