宮城県東松島市大曲字宮前

 

高さ15m、幹の周囲3.8m、樹齢約1000年の美しい樹形の松である。その昔、金売吉次がこの地に滞在し月見を楽しんだことから、こう呼ばれるようになったと言い伝えられている。

金売吉次は、源義経が奥州藤原氏を頼って平泉に下るのを手助けしたとされる。金売吉次の伝承は、宮城県の各地に散在しているが、平泉から本吉郡、宮城郡と、当時の金の流通路に多く存在している。

「吉次」なる人物が実在したかどうかは、史料的にその存在を裏付ける事は不可能であり、彼の存在は伝説の域を出ない。しかし当時の東北地方が金を産出し、それを京で取引していたのは明らかで、奥州平泉と京都を結び、金を商う商人がいた事は間違いないことだろう。「金売吉次」は、このような商人達の群像なのかもしれない。

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