震災前取材

岩手県大船渡市末崎町字中森

 

この地の熊野神社の境内には、日本で最大、最古のヤブ椿が花を咲かせる。推定樹齢はおよそ1400年といわれ、県の天然記念物にも指定されている。

根元から13本の枝に別れ、その内2本は失われたが、根元まわりは約8m、高さは約17m、枝は大きく張り出し、壮大な樹形をなし、樹勢もいまだ旺盛である。

伝承では、正嘉3年(1259)、執権北条時頼の命で、松島の延福寺(現瑞厳寺)は天台宗から臨済宗に改宗させられた。三千の衆徒は追放され、儀仁和尚は佐渡に流罪、経文は焼かれた。一部の宗徒たちは、宝物を舟に積んで逃れ、末崎の泊里浜に漂着した。浜の人々は、舟の舳先や宝物をこの地に運び込み熊野神社を創建したと伝えられる。

このとき、舟にあった「椿」を神社の東、西、南の三面に植えたのが「三面椿」で、気仙地方の椿のはじまりと云われている。現在は南、西の椿は失われ東面の椿のみが残っている。

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