震災前取材

岩手県釜石市橋野町第七地割

 

この地には熊野神社があり、その下を太刀洗川が流れている。この地には次のような伝説が伝えられる。
この橋野の中村に、昔、大きな沼があった。その沼には大蛇がいて、ときおり村に現れ、村人を襲い取って食っていた。村人はただ恐れるばかりで、どうすることもできないでいた。

坂上田村麻呂はこれを聞き、村人達を憐れに思い、この地に来たり大蛇を退治した。

村人たちは、後の祟りを恐れ、祠を立ててその屍を祀った。それが熊野神社であると云う。またそのとき、田村麻呂が大蛇を斬った太刀を洗った川が、後に「太刀洗川」と呼ばれるようになった。

かつては、この社の前の古杉の木に、その大蛇の頭の形を木の面に彫り、懸けておく習わしがあったと云う。

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