岩手県一関市東山町長坂

2011/12/07取材

 

猊鼻渓の北側に、小猊鼻渓とも呼ばれる猪沢川の渓谷がある。

昔は、この川沿いには道がなく、この地がこの沢の最も奥まった所だった。この渓谷の山門の奥に小さな鍾乳洞があり、観音窟になっており、観音霊山として観音像が祀られている。

そこをくぐり抜けた左側の岸壁にさらに小さな鍾乳洞があり、子安観音像が祀られている。

この観音像は、その姿や、隠されたようなこの地の地形から、江戸時代に隠れキリシタンが、藩当局の追及をかわし、密かに礼拝したマリア観音ではないかと言われている。

この東山の地は、かつては秘境と言える地で、平泉滅亡の際の落人や、滅亡した和賀氏一族などが隠れ住んだという伝説がある。

江戸時代初期に、切支丹への弾圧が激しくなり、南部藩においても、花巻周辺で多くの切支丹が捕縛された。その時の切支丹がこの地に隠れ住んだことは、十分に考えられる。

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