岩手県花巻市石鳥谷町五大堂第八地割

震災前取材

 

この地の桂の木は、推定樹齢は約300年、樹高18.0m、幹周5.4mの大木で、市の天然記念物に指定されている。

昔、この地には、早池峰の岳から移り住んだ「登呂」という屋号の家があった。この桂の木は、そのときに屋敷の入口に植えられたものと云う。

登呂の一族は、早池峰の神を信仰し、早池峰神楽を家業として、近隣地方を巡っていた。裏山には早池峰神社が祀られていたと云い、この桂の木は神木として大事にされ、登った人はいないとも伝えられる。