岩手県久慈市大川目町

2012/03/31取材

現在の国道281号線を、山形を過ぎて久慈に向って走ると、道は久慈渓流沿いに緩やかに下っていく。途中、大川目付近で前方に巨大な岩壁が現れ、それが鏡岩である。

現在はこの岩壁をくり抜き隧道となっているが、旧道はこの岩壁を北に迂回して渓流沿いに走っていた。現在は旧道は散策路として整備され、駐車スペースや東屋がある。

付近は、平庭峠とともに久慈平庭県立自然公園に指定されており、紅葉の時期は勿論、四季折々の渓谷美が楽しめる。また渓流釣りの名所としても知られ、アユ、イワナ、ヤマメなど、シーズンには大勢の太公望で賑わう。

散策路途中には、岩手の名水20選の不老泉もあり、古の人々は、この深山幽谷の湧水に神秘を感じたのだろう。