岩手県二戸市福岡字上平
2016/09/25取材
天正19年(1591)3月、九戸政実は、それまでの南部宗家を巡る争いから、南部信直に対し兵を挙げた。信直は苦戦を強いられ、豊臣秀吉に、天下の惣無事令に違背するものとして訴え、9月には6万を超える奥州再仕置軍が九戸城を囲んだ。
このときの主力は蒲生氏郷だったが、城に籠る九戸勢は5千人と少数だったが善戦し、豊臣軍は、冬の訪れも近いなか、逆に兵糧が尽き始めるという有様だった。
蒲生氏郷ら豊臣勢は、謀略を用いて九戸城を開城させ、政実ら諸将を捕縛し、残った九戸勢を一気に撫で斬りにした。