岩手県一戸町鳥越字宮古沢

2016/09/25取材

観音堂奥院は、鳥越山中腹の岩屋を利用して造られた懸造り。正面は4間で、床には板がはってあり、壁や天井は岩肌がそのまま使われている。

鳥越観音は、大同2年(807)に、慈覚大師によって開基されたと伝えられる。巡礼納札から、室町時代後半には、観音巡礼の霊場として賑わっていたと思われる。

寛文12年(1672)、南部藩二代藩主南部重信によって再建され、奥院もこの頃に建てられたと考えられている。