福島県須賀川市和田字大仏

  • 上り口
 

この付近一帯は、古墳時代から石背(いわせ)の国の中心地であったとされ、たくさんの古墳が点在している。この大仏の彫られている崖面には、数十基の横穴古墳が築造されており、これらは阿武隈川流域を中心に支配していた、豪族の墓と考えられている。

この大仏は、その横穴古墳群が築造されていた崖面に彫り込まれた、鎌倉時代の磨崖仏で、高さ約3.6mの大日如来、または阿弥陀如来の座像である。

伝承によると、大同3年(808)、弘法大師が諸国行脚のときに、この崖面に三鈷をもって彫ったとも伝えられる。

大仏の乳部がえぐられており、昔、乳不足の女性が、乳部を削りその粉を飲むと、母乳の出が良くなるとの信仰から削られたもので、人々の生活に密接に関わっており、現在も「おおぼとけさん」と呼ばれ、近隣の信仰を集めている。

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