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福島県楢葉町下小塙字風呂内

 

広徳院は、久安6年(1150)、岩城薬王寺の末寺として宥光法師が開基したと伝えられ る。当時奥州一の勢力を保持していた藤原清衡の娘で、秀衡の妹の徳子の祈願寺と伝えられ、広徳院と呼ばれるようになったと云う。

この寺の銀杏の古木は、この徳子が、岩城則道(のりみち)のもとへ嫁ぐときにこの地に植えたものと伝えられる。

広徳院は、過去三度野火のため全焼したが、この銀杏だけは幹の一部に焼けた跡を残すだけで類焼を免れて、現在樹勢も盛んである。