岩手県北上市立花

2014/05/10取材

 

みちのく民俗村は、展勝地山手の7万平方メートルの丘陵と谷に、北上川流域に存在した江戸時代から大正時代の古建築20棟以上を計画的に移築して藩政時代の村の環境も含めて復元し、公開している、東北有数の野外博物館である。

建物の配置により、民俗村導入ゾーン、南部伊達領境ゾーン、北上川流域古民家ゾーン、縄文時代と古代遺跡ゾーンの4ゾーンで構成され、別ゾーンに北上市立博物館と北上埋蔵文化財センターを併設する。

園内には、旧大泉家住宅や旧星川家住宅などの北上川流域とその周辺の茅葺民家を移築復原され、またこの地は伊達藩と南部藩の境でもあることから、藩境塚もあり、旧仙台藩寺坂番所も復元されている。また大正建築の名残をもつ旧黒沢尻高等女学校の校舎が移築復元され、資料館となっている。

広大な園内には、四季折々の草花が植栽されており、歴史の流れの中で園内の散策を楽しむことができる。