岩手県北上市立花

2014/05/08取材

 

黒沢尻高等女学校は、(1919)に黒沢尻町立黒沢尻実科女学校として設立され、(1928)に黒沢尻町立黒沢尻高等女学校へ改称、翌年に岩手県立黒沢尻高等女学校となった。

その後(1948)に岩手県立黒沢尻第二高校となり、翌年に岩手県立黒沢尻第一高校と統合して岩手県立黒沢尻高校となり、(1954)に岩手県立黒沢尻南高校を経て、(2004)に岩手県立北上翔南高校となった。和賀地区の高等学校の中で最も長い歴史を持つ。創立以来女子校だったが、現校名への改称と同時に共学化となった。

新校舎建設に伴い解体されることになったが、同窓会の働きかけにより昭和53年(1978)、みちのく民俗村内に移築復元され、民俗資料館として活用されている。

建物は洋風建築の流れをくむモダンな建物です。昭和2年(1927)に、現在の北上市鍛冶町に建てられた。木造2階建、スレート葺切妻屋根の学校建築である。外装の基調は白色下見板貼で、階上階下の腰を竪羽目とし、階上中央部を黒色ドイツ壁とする。昭和初期の建物であるが、端部妻のハンマービーム風の収まり、開口部のペジメントなどに明治建築の面影を色濃く残す。