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宮城県丸森町大内七夕

この地一帯の地名は全国でも珍しい「七夕」という。この地は、古くから養蚕や機織が盛んなところで、奈良時代に中国から伝わった民話にでてくる棚織女(たなばたひめ)に由来すると思われる。この祠は機織姫(七重)を祀ったと伝えられ、七夕明神と呼ばれている。

この地には以下のような伝説が伝えられている。 昔この地に、七重という美しい娘が住んでいた。娘は、機織りがたいへん上手だったので、大勢の人々が機織を習いに来ていた。この七重には密かに慕う人がおり、その相手は天王川の向いに住む牛飼いの若者だった。二人は年に1度この川辺で会っていたが、生涯結ばれることなくこの世を去った。村人達は七重を機織りの神として祀り、その祠を七夕明神と呼ぶようになったと云う。