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宮城県富谷町上桜木一丁目
震災前取材
この富谷町大清水は、1960年頃まで、四季を通じて冷たい清水がこんこんと湧き出ていた。この街道を行き来する人々ののどを潤し、その疲れをいやし元気付けてくれた清水だった。
昔、新妻豊前という武士が、病気で倒れた家臣ののどを潤すために、持っていた槍の先で岩を掘ったところ、冷水が湧き出たといわれている。
仙台藩五代藩主の伊達吉村がこの地での狩の途中で、この清水をしばしば利用したという。
この大清水石甕は復元されたもので、残念ながら現在は飲用には適さない。