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宮城県気仙沼市字亀山

2021/03/12取材

 

大島神社は、東北最大級の有人島の大島にある古社である。 大島は近年までは、気仙沼港の観光桟橋からの連絡船で30分ほどかかったが、現在は気仙沼市街地と島を結ぶ連絡橋が完成し、利便性が格段に向上した。

大島神社は、北部にそびえる海抜235mの亀山の中腹にあり、金華山以北では最も古い歴史と格式がある。今からおよそ1000年以上も前の文献にもその名が出ている。

この地域には、蝦夷が朝廷軍から逃れたする伝説が多くあり、大島神社は、蝦夷の民心の安定帰服と開拓の安寧を祈念して創建したものと伝えられ、今も海上安全、大漁満足を祈願する海の人々の参拝が多くある。

江戸時代には太田ノ神社と称していた。御神体は一枚岩の巨岩で、社殿内に納められており、別名「御田の神様」とも呼ばれ、豊作、商売繁盛の神様としても奉られている。かつて、この巨岩の上に、お田植の季節になると『たにし』が上り、毎夜青い光を放っていたと言う。人々はこの不思議な出来事を神事として祭ったという。