福島県西会津町野沢本町甲

2020/07/19取材

野沢宿の東端にある遍照寺境内が大槻館跡である。北側は段丘崖で、西側、南側には堀が配されていたと思われる。65m~70mほどの単郭の方形館で、規模は比較的小さい。

館は延徳年間(1489~91)、伊藤長門守盛定により築かれたとされるが、その後、永禄二年(1559)頃には、葦名氏の庶流の大庭政通が地頭として大槻館に住し、大槻氏を名乗った。

その後の元亀年間(1570~73)頃、政通は葦名盛氏に謀反を起こし敗れて討ち死にしたと伝えられる。