宮城県名取市増田字猫塚

 

名取市の増田地区を走る仙台空港アクセス鉄道の南側に「猫塚」の地名があり、この地に「へったまの木」がある。

この地には以下のような伝説がある。

昔、増田の庄屋の家に、きれいな娘がいた。この家は、この地方の大肝入を務めていて、村の中では裕福な家だった。この娘は、一匹の猫をたいそう可愛がっていた。あるとき、この庄屋の家に盗賊が押し入った。金品を盗んだほかに、この娘を連れ去ろうとしたところ、この猫が盗賊に襲い掛かり、盗賊を追い払ったという。

この猫は、「守り猫」として大事に飼われ、死んだ後には、村を見渡せる田の中に塚を築き、「へったまの木」を植え、村の守り神として祀られたと云う。