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藤沼神社は、藤沼湖自然公園の西側の鬱蒼とした林の中に鎮座している。
福島県須賀川市江花
藤沼神社は、藤沼湖自然公園の西側の鬱蒼とした林の中に鎮座している。
藤沼神社は、成務天皇20年(150)頃、建弥依米命(タケミヨリメノミコト)が国造としてこの地に至り、国の繁栄を願い木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)を祀ったことに始まると伝えられる。この地の沼の畔には藤の木が多く茂り、そのため村 人達は藤沼の神と呼ぶようになった。
この神社と沼とには、次のような伝説が伝えられている。
藤沼神社の参道は、どんなに雨が降っても、決して水が溜まる事はない。しかし、5年から7年に1度、突然参道に水が溜まる事がある。これは、祭神の木花咲耶姫の夫神である日光の自現太郎が、妻に会うためにこの地に来たり、その時だけここに御神意の水が溜まると云う。
長い時には100日以上、少なくとも50日は溜まっている。その間、その水溜りや藤沼に、直径1cmほどの、丸い貝のような形をした透明な片側だけの虫が多数生まれる。これは「龍の鱗」と云われている。
2011/03/11の大震災において、灌漑用ダム湖となっていた藤沼は決壊し、下流の集落を一気に押し流し大きな被害をもたらしたが、藤沼神社には大きな被害はなかった。