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青森県西目屋村

白神山地には太古以来の手つかずのブナの原生林が広がっており、世界遺産にも登録されている。ブナは北海道北南西部から九州の大隅半島まで生息する落葉樹で、200年~250年生きるといわれている。ブナは周辺に同じ種類のブナの木が数多く生息していなければ受粉が難しく、手付かずのブナの原生林が広がっている白神山地は、子孫を残していくには好条件の場所といえる。

しかし、白神山地は岩がもろく立ち入ることが困難であり、核心地区の多くは林道すらなく、そこを踏破するには極めて高度な技術を必要とする。そのため、見ることができるブナの巨木は、ごく限られ、この地の「マザーツリー」は、観光客が見ることができる貴重なブナの巨木である。

津軽峠から3分ほどの所にあり、その樹齢は400年を超えていると言われており、直に触れてみると、その静かながら力強い生命力には圧倒される。

※2018年9月の台風21号により、マザーツリーは地上9メートル付近で折れ、マザーツリーへの遊歩道は当面通行止めとなった。