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青森県五所川原市十三

2012/05/14取材

 

この地には、中世の十三湊の支配者の居館と考えられる館跡があり、築城時期や築城者は定かではないが、安東氏の居館だったと考えられる。

十三湊の市街地は、西に前潟、東に十三湖に挟まれた南北に長い砂嘴上に築かれ、その最も奥まった北側の旧十三小学校跡地に館があった。南側には、砂嘴を東西に切るように水堀と大土塁が配され、さらに館の周囲は土塁と水堀で囲まれていた。

安東氏は、戦いのための城としては福島城を築き、この地の館は、十三湊の管理と居館の役割を持ったものと考えられるが、単郭式の平城で、規模も福島城に比べれば小さいが、地形的に極めて堅固なつくりとなっている。