青森県蓬田村蓬田

 

浄土宗の開祖法然上人の弟子の金光上人は、東北巡錫の途中、三日三晩続けて同様の夢を見た。それは、阿弥陀如来が現れ、「汝、津軽外ヶ浜に至れば必ず逢わん」というものだった。

上人はこれを霊夢と感じ、遠く津軽外ヶ浜に足を運び、承元4年(1210)ようやくの思いで外ヶ浜蓬田村にたどり着いた。上人は、村人にこの辺で何か変ったことはないかと尋ねると、村人が言うには、この村の外れの川で、夜になると何か川の中で光りを発すると云う。村人はこれを怖れ怪しみ、最近は誰一人そこを通る者もなくなったと云う。

上人は、これこそ夢のお告げの阿弥陀如来であろうと、村の人々と力を合せて川を掘り探したところ、暫くして上人の手にした鍬に手応えがあった。早速拾いあげてみると立派な函が現われ、開いてみると中には金色燦然とした阿弥陀如来像があった。上人はこれを伏し拝み、自ら背負い布教を続けた。以来、この川は阿弥陀川と呼ばれるようになったと云う。

この阿弥陀如来像は、現在、弘前市の西光寺に祀られており、昭和31年(1956)、青森県文化財に指定されている。

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