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 青森県外ヶ浜町平館田の沢

震災前取材


津軽半島の東海岸を通り、青森市から三厩に至る道は、江戸時代、松前藩が参勤交代で通ったことから「松前街道」と呼ばれるようになった。松前藩は三厩まで船で、その先江戸までは陸路で行ったが、江戸から遠隔地であるため、参勤交代は3年に1度、あるいは5年に1度と、他の大名とは異なるものだった。

この平館付近は、四代津軽藩主の津軽信政が、防風、防砂の目的で植樹した黒松並木が、1kmにわたり残っている。

またこの道は、吉田松陰が東北遊行を行った際の嘉永5年(1852)2月、北風が吹く中、難渋しながら通った道である。