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青森県三沢市仏沼干拓地

2016/04/06取材

 

仏沼は、小川原湖北東部の湿地帯で、もとは海跡湖であった。現在は一面のヨシ原になっており、オオセッカなどの鳥類の生息地となり、現在ラムサール条約湿地に登録されている。

小川原湖周辺には、世をはかなみ都を去り、この地へ至った橘中納言道忠に関わる伝説が多く伝えられている。道忠の奥方が、この地まで夫をたずねてきたが、すでに道忠はなくなっていた。奥方は道忠の草庵跡へ海向山専念寺という寺院を建立し、道忠が刻んだ観音像を納めた。

その後しばらくして、寺へ賊が入ることがあり、住職は難を避けようと、道忠が彫った観音像を背負い逃げたが逃げきれず、この沼へ入水したという。

その後、村人らにより、この沼から2体の観音像が引き揚げられ、現在五戸の専念寺と六戸の杉山家に収蔵されている。