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青森県階上町赤保内寺下
2016/09/26取材
寺下観音は、奥州南部糠部三十三ヶ所巡礼一番札所である。
聖武天皇の時代の神亀2年(725)、行基が寺下の地に海塩山応物寺を創建し観音菩薩を祀ったことに始まる。
文治2年(1186)、経津主命(ふつぬしのみこと)を観音堂に併せて祀ったとあり、以来神仏混交の聖地として、八戸藩はもとより、盛岡城主代々が崇信した。
修験道の聖地として修行道場でもあったらしく、境内には階上岳から湧き出る沢がいくつかの小さな滝をつくっており、修験者達が修行したと伝える。
明治初年の神仏分離令により、経津主命を祀る潮山神社が分離し、現在に至る。