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青森県階上町鳥谷部

2016/04/08取材

 

この館は階上岳の北麓の、標高160mの丘陵先端部に位置する。東西両川に谷地が入り込み、堀代わりになっている。南側は階上岳そのものを自然の障壁としている。館は隅丸方形の単郭式で、東西約170m、南北約180m。

郭の周囲には堀が巡り、東側には土塁と堀が南北に走り三重堀となっており、郭から弓で矢が射やすい見通しがきくつくりとなっている。

詳細は不明だが、この地は根城南部氏の支配下にあり、南北朝期から戦国期にかけて、家臣の鳥谷部氏の居館だったと考えられる。

根城南部氏は、二十二代直義の時の寛永4年(1627)、遠野に所替えとなり、鳥谷部氏もそれに従いこの地を去った。