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青森県八戸市南郷島守古坊

2016/09/26取材

 

京都の法輪寺、福島の円蔵寺と並び、日本三大虚空蔵菩薩の一つに数えられている。地元では「こくぞうさん」と呼ばれ親しまれている。平重盛がこの地に到り、兜の前立てに隠し持ち、常日頃拝んでいた虚空蔵菩薩を浅田山の山頂に祀ったのが始まりとされる。

元禄5年(1692)八戸南部二代藩主の南部直政の武運長久祈願所となり、本尊の虚空蔵菩薩一体が寄進され、菩薩堂が建立された。

明治の神仏分離令により、山頂の菩薩堂が龍興山神社となり、ふもとに堂を立てて虚空蔵菩薩を安置したのが現在の虚空蔵菩薩堂である。

丑年と寅年の守り本尊とされ、入口には丑と寅の大きな石像があり、なでるとご利益があるといわれている。