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青森県青森市野内鈴森

2014/08/23取材

 

この鷲尾山の中腹の貴船神社の創建は、大同2年(807)、坂上田村麻呂により勧請されたのが始まりと伝えらる。

その後、文治5年(1189)、平泉にあった源義経は、身の危険を感じ密かに平泉を脱出し、蝦夷地に向かう途中、この貴船神社に立ち寄り海上安全を祈願したと伝えられる。

また義経を追った愛妾の浄瑠璃姫が、この地で義経との再会を果たしたが、この地で病を得て、家臣の鷲尾三郎経春が看病にあたったもののその甲斐無く姫は亡くなったといい、菩提を守り経春もこの地で没した。この地の地名が「鷲尾」である由来とされる。

元禄9年(1696)には、弘前藩四代藩主津軽信政により、風雨順調、五穀豊穣の祈願所として貴船神社以下郡内四社が定められ、現在地でに遷座し社殿が造営された。以後、歴代藩主の祈願所として、毎年藩主の代拝が行われた。

貴船神社は水を司る神として雨乞いなどに御利益があるとしても信仰され、境内には天狗の石像があり、雨が降る前に濡れると云われている。