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青森県南津軽郡大鰐町大字大鰐

2015/08/26取材

 

慶長年間(1596~1615)、津軽藩初代藩主津軽為信は難治の眼病を患った。ある夜のこと、夢の中に薬師如来が現れて、「大鰐の地に沸く温泉で目を洗えば、眼病は必ず治るであろう」とのお告げがあった。

為信は、そのお告げに従って大鰐の葦の原を探させたところ、大石の下から熱湯が湧いているのを発見し、その温泉で目を洗ったところ、不思議にも難治の眼病が治った。

為信は大層喜び、大石の上に小さい祠を建てて、湯魂石薬師堂と名付けた。

それから薬師如来は、人々の篤い信仰を集め、大鰐は温泉場として栄えるようになったという。