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青森県鰺ヶ沢町富根町

2013/06/09取材

 

この延寿院には「海上漂流黒本尊」と呼ばれる、円空が刻んだと伝えられる座像観音像が伝えられている。この像は、寛文2年(1662)に、鰺ヶ沢の猟師の網に偶然かかったものと伝えられる。

円空は蝦夷地で多くの観音菩薩坐像を残しており、ほぼ同様な仕様で、さらに長時間海水に浸された痕跡が残る事から、その内の一体が流れ着いたものと考えられている。

また円空は、三厩村義経寺やむつ市恐山菩提寺など、津軽には数多くの仏像を残している。この延寿院円空仏は、昭和41年(1966)、青森県重宝に指定されている。