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十和田市大字赤沼字沼袋

2013/10/08取材

 

この地には湧水群があり、その中で赤沼は一際大きい沼であった。この沼には古くから多くの伝説が伝えられる。

 

・八ノ太郎伝説

十和田湖で南祖坊に負けた八ノ太郎が、この地で矢傷を沼の水で洗い手当てをしたところ、水は八ノ太郎の血で真っ赤に染まり、それ以降、この地は赤沼と呼ばれるようになった。

 

・オシドリ伝説

昔、猟師がこの沼に来ると、つがいのオシドリが沼を泳いでいた。猟師は静かに弓に矢をつがえ、狙いを定め矢を放つと、狙いたがわず雄の方を射止めた。猟師は羽をむしり火をおこし、焼いて食べてしまった。残った雌は、夫恋しさに涙を流しながら飛び回り村々をさがしていたが見つかるはずもなく、ついには涙も枯れて目から血の涙を流し飛び回った。やがて、地の涙が落ちた村に悪病がはやり、凶作に見舞われた。村人たちは供養の社を建てて肉を食べないことを誓ったと云う。