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青森県五所川原市金木町

2012/05/15取材

 

南北朝期末期、南朝方の北畠一族は、南朝再興の時を窺い、安東氏の計らいで浪岡の地に城を構えた。金木八幡神社は、大永年間(1521~27)、当時の浪岡城主北畠具永が、北畠家の祈願所として勧請したのが始まりと伝えられる。当初は金木川上流に鎮座していたが、後にこの地に遷座した。

天正年間(1573~91)に、津軽藩祖の津軽為信が戦勝祈願するなど霊験も高く、安永3年(1774)に金木24ヶ村の総鎮守に選定され広く信仰された。藩主がこの地の巡視の際には、必ず参拝したと云う。現在の社殿は、明治41年(1908)に再建されたもの。

この八幡宮には、狛犬の他に、神の使いの鳩や馬の石像があるが、全ての像が手ぬぐいで頬かむりをしている。これは、この地の冬は厳しい寒さであることから、誰ともなく手ぬぐいを被せるようになったと云う。