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青森県青森市長島2丁目(廣田神社境内)

 

廣田神社の祭神である藤原実方は、三十六歌仙にも選ばれ、源氏物語の主人公「光源氏」のモデルとも言われる藤原朝臣実方が創建したと伝えられる。

実方は、あるとき殿上人等とともに東山に桜を見に出かけた。皆が桜の見事さに酔いしれて見ほれていると、突然にわか雨が降り出した。雨の中、皆がおどろき立ち騒ぐ中、実方だけは逃げることもせず桜の下に入り、
桜狩 雨は降りきぬ おなじくは濡るとも 花の影に 隠れむ
と詠みあげ、袖を絞れるほど全身がずぶ濡れになるのも忘れて、ただ陶然と雨に滴る濡れ桜の美しさに見とれていた。

その風流な振る舞いは瞬く間に都の人々に知れ渡り、深い感動を与えたと伝えられる。

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