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山形県東根市東根乙

震災前取材

 

大森山の磨崖仏は東根市の南東、大森山の南麓の大岩に彫られている。

岩質は軟らかい凝灰岩で、長らく風雨にさらされていたために風化が激しいが、調査の結果では、鎌倉時代末期の1300年頃の作と推定され、山形県内では最古の磨崖仏である。

上段は五智如来で、四体の仏像が線彫りされ、色彩が施された跡も見られる。残る一体の左端の像は未完成のままで、下段には六地蔵が刻まれている。

また、後方の洞穴は、通称「ホイト(乞食)穴」と呼ばれているが、洞穴左上方にも小さな磨崖仏が刻まれている。