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青森県弘前市下白銀町

2017/10/31取材

東奥義塾は、藩校であった稽古館を母体に、明治5年(1872)に県内で最初に開校した私学校である。この外人宣教師館は、同校に招かれた外人宣教師のために、明治34年(1901)に建てられたもので、現在は公開されており、古い時代の家具や調度品なども置かれ、明治期の外国人の生活を再現している。平成5年(1993)、青森県重要文化財に指定された。

木造2階建てで、延床面積が約280㎡と、比較的大きな建物である。屋根はトラス構造となっており、白色の下見板壁と窓枠・付柱・軒や胴の幕板のオリーブグリーンとのコントラストに煉瓦積みの基礎や煙突などが、西洋館をイメージされた意匠となっている。窓が多く配置されているのも特徴的である。