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青森県青森市大字油川

2013/04/27取材

羽州街道は、奥州街道と福島県桑折町で分かれ、小坂峠や奥羽山脈の金山峠を越えて出羽に入り、出羽を縦断し、矢立峠を越えこの油川宿で奥州街道に合流する街道である。現在の国道113号、国道13号、国道7号などに相当する。

他の多くの街道と同様、江戸時代には統一された名称は無く、地域や進行方向によって「小坂通り」「最上道」「秋田道」「下筋街道」「碇ヶ関街道」など様々な呼び方をされていた。

青森県内は、碇ヶ関宿-大鰐宿-弘前宿-藤崎宿-浪岡宿-新城宿-油川宿となり、油川は羽州街道の終点であり、松前街道の起点でもあった。

この地には、かつては制札場もあり、旅人たちが行き交う賑わいを見せていた。しかし明治4年(1871)、新城-青森間に直通道路が通り、この地を通る人馬の列は急激に減少した。