韓国では、左翼勢力による反日デタラメ映画がこれまでも制作され、韓国内はもとより国外でも上映され、嘘を拡散しているんだけどね。ここでは朝鮮日報が、セウォル号のデマ映画について書いている記事があったので紹介するよ。引用は朝鮮日報(2021/01/22)ね。

2016年、インターネット放送「ナヌン・コムスダ(私は小ざかしいの意、通称ナッコムス)」出身の金於俊(キム・オジュン)氏は、朴槿恵(パク・クンへ)政権がセウォル号をあえて沈めた後、航跡データに手を加えたといういわゆる「故意沈没説」を主張した。金氏はこのでたらめな主張を収めた映画を自ら製作し、54万人を超える観客がこの映画を鑑賞した。海洋水産部(省に相当)が「航跡データ操作は不可能」とコメントしたが、デマは広がり続けた。結局今回、検察が相当な時間と予算を投じて再度究明しなければならなかった。韓国検察のセウォル号惨事特別捜査団は19日、「セウォル号航跡データ操作疑惑は事実ではない」と発表した。

航跡は、船舶自動識別装置(AIS)を通して船舶相互もしくは船舶と基地局との間で自動送信される。他国の船や基地局も同じデータを持つことになる。検察の特捜団の関係者は「金於俊氏の話が正しいことにしようとすると、当時韓国政府が世界の基地局データを全て操作しないといけない」と語った。可能なことなのか。ところが韓国政府があえてセウォル号を沈めたと信じたい人々は、検察の発表を信じられないとして、むしろ頭をもたげた。もともとこの人々にとって真実は関心事ではない。その間に、金氏が作った映画は44億ウォン(現在のレートで約4億1400万円)を超える売り上げを得た。

セウォル号事件は、修学旅行の高校生の乗った船が悲劇的惨事に見舞われた事故だ。事故原因は検察・警察の捜査で全て明らかになっている。船の上部構造物の違法な増築、バラスト水不足、大型貨物の固定の甘さに、未熟な運航が重なった事故だった。こうなると、船が沈むことは避けられない。にもかかわらず、ありもしない「別の真実」を見つけたくて、これまで8回も調査を行った。

「潜水艦衝突説」というとんでもない主張も一時、世間に広まった。名門大学の教授まで乗り出し、そんな主張を行った。最初は米国の原子力潜水艦衝突説が出回り、後になると韓国海軍の潜水艦衝突説に変わって流布された。潜水艦の無事故世界記録を立てるため韓国海軍が隠した、という荒唐無稽な主張まで行った。あるネットユーザーの潜水艦衝突の主張について1時間の特集報道まで行ったテレビ局もあった。このテレビ番組を見た当時の朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長は「真実が明らかになった。ありがとう」とコメントした。セウォル号を引き揚げてみると、衝突の痕跡は何もなかった。潜水艦が、自分より何倍も大きな船を沈めるほどの衝突をしたのであれば、潜水艦の方も沈んだか、多数の乗組員が死んだり重傷を負ったりしただろう。これを隠せると思うのであれば、到底まともな精神とは言えない。

事故現場にはフェイクニュースまで現れ、「韓国政府が救助を妨げている」というデマまでばらまかれた。ダイビングベルという装備がまるで特別な効果を持つかのように放送したテレビ番組のアンカーが人気を集めた。後に、使うのも困難な装備だと分かった。「韓国政府があえて引き揚げを遅らせている」という説、「国家情報院(韓国の情報機関)介入説」もあった。済州基地建設用の鉄筋のせいで沈んだという「鉄筋デマ」もあった。

大きな事故が起きたら疑問を持つことはあり得る。しかし最低限の常識に基づくべきだ。科学的根拠と事実が明らかになったら、正常な人はこれを認める。ところがデマを作って広める勢力は「事実」には関心がない。この人々は狂牛病、フリゲート艦「天安」、THAAD(高高度防衛ミサイル)など、アクセス件数さえ稼げるならデマを作ってばらまく。最初から「政治」であって「闘争」なので、自分の主張が虚偽だと判明しても少しも恥ずかしくない。今、韓国はこんな人々が権力を握り、カネまで稼いでいる。

セウォル号の事故は、韓国の問題点のすべてが表に出てきたような事故だったよな。韓国ではこれまでもあらゆる面で、基本、規則、基礎、ルールを重要視せず、それを重要と考える人間は、むしろ世間知らずのように見下す雰囲気があり、それどころか、それをずる賢くかいくぐることができる人間の方が、有能なように扱われている感じがするよ。

基本的には利己主義で拝金主義なんだよな。セウォル号の事故は、積み荷や乗客を多く乗せるために行った安全を無視した船体改修、船体の異常が報告されていたにもかかわらず、放置していた無責任な安全管理、安全軽視の過積載とそれを常態的に黙認していた管理当局、乗客を放置したまま逃げ出す船長や船員の責任観念のなさ、などなど。

その後も、被害者の遺族や低民度ヤジウマの韓国民たちによる、心無い誹謗中傷や詐欺の横行などドロドロだったよな。さらにはこの記事にあるような、社会を混乱させるためと思われる、アメリカの原潜の衝突説や、魚雷説、機雷説、そしてそれらの事実を隠すための、政権による航路の意図的な改ざん説など次々と出てきて、それらの陰謀論的デマは映画にもされ大ヒット。

この映画は、パククネ政権が、セウォル号をあえて沈めた後、航跡データを改ざんしたという「故意沈没説」を映画にしたものらしいのね。こんな少し考えればデタラメとすぐわかるような映画を、パククネ政権がセウォル号を沈めたと信じたい人々が54万人も鑑賞し、この映画は44億ウォンもの売り上げをあげたんだってよ。

韓国の政治がらみの映画は、慰安婦問題の「鬼郷」にしろ、徴用工問題の「軍艦島」にしろ、真実なんかはどうでもよく、信じたいことを映像にしてくれれば拍手喝采し、それがいつの間にか、彼らの真実になってしまうんだよね。潜水艦衝突説を、1時間の特集にまとめたテレビ番組を見た、当時のセクハラ市長のパクウォンスンは「真実が明らかになった。ありがとう」とコメントしたんだって。

セウォル号はその後引き上げられ、それらの陰謀論は、すべて否定されたようなんだけど、結局は彼らにとって、それが真実であるかどうかはどうでもいいことで、それらの説を流布したことで、世情が混乱し、自分らの政治的立場が少しでも良くなれば「正義」なんだろうし、それによりカネをもうけた者は、世情を見る目があった者であり、嘘であっても、ずる賢くかいくぐることができれば、有能な人間ということなんだろうね。あー、やだやだ。