韓国のKFX計画って、まだ続いていたんだね。2015年に、F35を購入することで、アメリカからAESAレーダーなどの核心技術が移転されるとかって嘘言いながら計画を進めていたのがばれて、自主開発するとか言ってたんだよな。自主開発とかムリムリとか思って、計画は断念するんだろうとか思っていたら、計画続いていたんだ。引用は中央日報(2020/11/22)ね。

韓国型次世代戦闘機(KFX)事業は2001年に金大中(キム・デジュン)大統領が公式化してから約20年ぶりに現実化を控えている。この事業は創軍以来最大の兵器開発事業と呼ばれる。開発費用だけで8兆6000億ウォンに達する。今後9兆6000億ウォンをかけて120機を生産し空軍に引き渡す計画だ。開発費の20%を分担しともに事業に参加しているインドネシアは50機を自国で組み立て生産することになる。最近経済難などを理由に分担金を適時に支払えなくなっているインドネシアの動きは事業の円滑な進行に変数として作用している。

KFXは2016年1月に本格的に始まった。その後基本設計検討、詳細設計検討を経て製作、組み立て段階に入った。最終組み立ては個別に製作された前方胴体、中央胴体、主翼、後方胴体などをすべて集めて結合する段階だ。試作1号機は2021年4~5月に完成すると予想される。2022年から2026年まで2000回以上の飛行試験、各種評価などを経て、その後120機を生産して空軍に納品することになる。

(中略)KFXの妄想的スペックとホルホル苦労話

特に「戦闘機の目」と呼ばれるAESAレーダーは最核心装備だ。AESAレーダーは空中戦で敵機を識別し地上の打撃目標を見つけ出すのに必須の装備だ。これまで10カ国ほどだけが開発に成功した。ハンファシステムは8月にAESAレーダーの試作品を公開し、独自開発の成功を明らかにした。1000個以上の送受信装置を作動させ複数の目標を同時に探知・追跡できる。性能評価を担当したイスラエルの防衛産業企業エルタシステムズも驚いたという。

レーダーハードウェアが成功裏に開発されたからと終わりではない。ソフトウェア開発が残った。レーダーが戦闘機の飛行・兵器システムと統合運用するためにはソフトウェアが必須だ。国防科学研究所関係者は「海外からソフトウェア技術提案が入ってきたが自分たちの技術で推進している」とした。

KFX開発に成功すればインドネシアへの追加輸出をはじめ、東南アジア、中南米など第三国への輸出の可能性も開かれる。問題は価格競争力だ。このためにはインドネシアとの共同開発をしっかり終えることが重要だと指摘される。分担金調整、技術移転問題などインドネシア側が追加要求をどのように解決するかが残された課題だ。

KFX計画、まだ続いていたんだね。当初は、第5世代機とか言ってたんだけど、アメリカから第5世代機のF35を導入することが決まり、さすがにきまり悪かったんだろうね、第4.5世代機とか言ってるよ。これからは、第6世代機や無人機が主流になろうとしている時期、2026年の配備時期には時代遅れになっていると思うんだけど。

この次期国産戦闘機のKFX、国産化率は65%で、機体はどうやら国内で組み立てられるようだけど、なんか重要な装備の多くは、あっちこっちからの寄せ集めみたいだよ。

肝心のエンジンは、アメリカのGEからの導入みたいだけど、米軍撤退、米韓同盟破棄とかなったら、エンジンも部品も入らなくなるんじゃないのかな。アメリカからの技術移転とかでもめた最核心装備のAESAレーダーは、イスラエルの企業がイタリアから技術支援をうけて開発したとかいう複雑怪奇なもの。

もっと問題なのは、ミサイルなどの兵装なのよね。当初はアメリカから空対空ミサイル、空対地ミサイルを導入する予定だったらしいんだけど、これまでのパクリや情報漏洩などの影響だと思うけど、アメリカはKFXに空対空ミサイルと空対地ミサイルを統合するためのデータ開示を拒否。韓国はやむを得ず欧州製のミサイルを統合して使用することになったんだって。

でもね、韓国空軍は、運用中のF-15KやKF-16では全て米国製の空対空ミサイルを使用しており、アメリカ製の空対空ミサイルの備蓄は持っているんだけど、欧州製の空対空ミサイルは、KFXには、一から導入しなければならず、保守や補充面で管理が複雑になり、さらに、海外輸出を行う際に、アメリカ製ミサイルしか使用していない国に売り込むのが難しくなるんだってよ。

空対地ミサイルは、ドイツの「タウルス」の技術を導入し、2018年から「韓国型タウルス」の開発を始めたらしいのね。一応2031年までに、約200発を量産する計画らしいのよ。まあ、あくまでも計画ではね。でもね、2026年に配備される予定のKFXは、その後の5年間の間は、対地攻撃能力がない戦闘機になるということなんだよな。こんなKFXよりも、現在運用中のKF16のほうがよほどましだと思うんだけど。少なくとも北朝鮮の旧式戦闘機と、地上部隊への対地攻撃なら十分すぎるとは思うんだけど。でも対日攻撃を考えているのかもね。

このKFX計画、問題山積で、搭載兵器まで含めて、あちこちから技術の寄せ集めのつぎはぎ計画。いざ有事となったら、動きがとれないと思うんだけど、あーそれなのにそれなのに、現在の海軍のF35B搭載の軽空母計画ではなく、大型空母に艦載機としてKFXの派生型のKFX-NAVYをのような計画も出ているんだってよ。

なんか、韓国の兵器開発って、KFXにしても空母計画にしても原潜計画にしても、戦略的に安全保障を考えてそれに対応したものを考えるのではなく、いかに大きな計画にして予算をつけられるか、輸出して儲けることができるかなんだよな。例え完成しなくとも、最悪でもポッケナイナイのタネになればいいような感じだよ。頭にウジ沸いてるのかも。