韓国の次期戦闘機、KFX開発事業の記事が出てたよ。まだ継続していたんだね。アメリカから主要技術移転が拒否された段階で、殆ど不可能だと思っていたんだけどね。今度の計画では「最強性能の予感」なんだって。記事の引用は中央日報(2019/09/27)ね。

最強性能の予感…韓国型戦闘機事業が本軌道に
引用:中央日報(2019/09/27)

過去最大の武器開発事業となる韓国型戦闘機(KFX)事業が本軌道に入った。戦闘機の開発に8兆6000億ウォン(約7700億円)、120機の生産に10兆ウォンが投入される計18兆6000億ウォンの超大型事業だ。防衛事業庁は24日から3日間、KFX事業に対する詳細設計検討(CDR)会議を開き、最終合格判定を出した。これを受け、10月から試験用戦闘機の製作に入る。2016年1月に開発に着手してから3年9カ月目だ。KFXを製作する韓国航空宇宙産業(KAI)の柳光洙(リュ・グァンス)KFX事業本部長は「KFX開発に必要な詳細設計図面1万2000枚のうち9300枚を完成した」とし「戦闘機の核心装置と構造を含めて詳細設計の78%を終えた」と述べた。

KFXは近く退役するF4、F5戦闘機の代替用だ。F16以上の性能を持つ双発エンジン戦闘機となる。この戦闘機が2026年から配備されれば韓国空軍の戦闘力は急上昇する。開発目標は第5世代級ステルス戦闘機F35より低い第4.5世代だが、性能は期待以上だ。開発機関はKFXのステルス機能の公開を避けているが、レーダーに0.5平方メートルの大きさの飛行物体に見えるという。グローバルセキュリティーによると、米海軍のF/A―18E/Fと仏ラファールはレーダーに1平方メートルの大きさに、F15は25平方メートルに、ステルスのF35は0.005平方メートルに見える。

KAIはこのためにKFXの胴体構造をF22と類似のステルスの形に設計した。ほとんどのセンサーを機体の中に入れ、胴体の下の中央に搭載する4発の中距離空対空ミサイルも半分ほど埋まっている。ステルス機の特徴である内部武装槽を追加できるよう設計に反映した。KAIはステルス材料と技術も開発中という。KAI関係者は「今後KFXのステルス機能を改良すれば(F35より優秀な) F117水準になるだろう」と語った。

KFXは急旋回および機動など飛行能力が高く、最先端装置で武装する。世界の一般戦闘機(非ステルス機)のうち最強性能を予感させる。北朝鮮の戦闘機は比較にならず、中国や日本の一般戦闘機よりも優秀だ。したがって北東アジアで空中戦になれば、空軍のF35Aがまず相手のステルス機を相手にし、続いて一般戦闘機はKFXとF15Kが制圧できるということだ。さらに改良されたステルスKFXが登場すれば、北東アジアでは韓国の空を狙うのは難しいとみられる。自主国防の核心だ。

防衛事業庁のチョン・グァンソンKFX事業団長は「仏ラファールや米国のF35などは開発当時、新しい技術であるため莫大な費用がかかり、難関も多かった」とし「KFXは先進国の技術と開発過程を参考にしたため開発に有利だった」と述べた。KFXは最初から輸出を考慮し、核心装置をはじめ65%を国産化したという。生産単価は1機あたり800億ウォンだが、生産規模によって価格が下がる可能性もある。

戦闘機と核心部品の輸出も可能になった。KFX事業を完了すれば、空対空および空対地ミサイル国産化のさまざまな機会も開かれる。胴体開発を担当するKAIのイ・イルウ常務は「今回の事業で韓国の戦闘機開発能力が英国やフランスを凌駕することになった」と評価した。

(中略…アメリカに技術移転を拒否されて苦労したけど、多機能位相配列=AESA)レーダーなども開発の道筋がついたとかのホルホル。)

KAIが担当しているKFXの胴体の開発と体系総合も難しい作業だった。柳本部長は「ADDは探索開発で出したKFXの形状を9回も修正した」とし「今は立派な最終形態が出ている」と伝えた。しかし戦闘機の重量を減らすのに困難が多かった。柳本部長は「KFXの目標重量は12.1トンだが、追加要求に備えて500キロの減量がカギだった」とし「1キロ減量する研究員に10万ウォンずつインセンティブを与えた」と語った。エンジンを除いた23万個の部品をすべて設計に反映するのも複雑だった。自動車部品は2、3万個だ。

現在、KAI泗川(サチョン)工場では1250人の研究員とエンジニアがKFX開発に専念している。この人材でKFXのステルス化と英国やフランスのように第6世代戦闘機の開発準備も進められる。KAIは2021年4月に最初の試作機を出庫し、試験飛行を経て2026年に第1次として戦闘機8機を空軍に納品する計画だ。しかし先進国の5-8年より短い4年の飛行試験に対する懸念もある。

このKFX事業は、2001年から始まっており、インドネシアやトルコなどを開発協力に巻き込み、第五世代戦闘機を、2020年までに生産し、開発した戦闘機は、国産機として輸出しようとしていたようなのね。パクリ先も、SAAB、ボーイング、ロッキードなどに、呼びかけており、これまでのことを考えれば、裏で多額の金が動いていたんだろうね。パクった技術も駄々洩れで、この事業に参加していた退役将軍が、機密情報を数十万ドルで売った嫌疑で逮捕されたりしている。

韓国は、アメリカが核心的技術供与を拒否していることを国民には隠しながら、15年間以上もインドネシアやトルコも巻き込みながら、恐らくは裏金が飛び交う錬金術として使ってたわけよ。その間、アメリカやヨーロッパのメーカーを裏金で抱きこもうとしていたのだろうね。

アメリカは、核心的4項目の技術移転は不可能であると一貫して言っていたのよね。しかし、金づるのインドネシアやトルコを引き留めるためなんだろうけど、ロッキードのF35Aを購入するから、韓国が「技術移転は可能」と発表しても、黙認してくれと言うことで口裏合わせをしようとしたのね。その上で、ロッキード・マーチンとF35Aの契約を結び、「KF-X関連技術の移転に合意した」と広報したのよ。

これは全くの虚偽で、「技術移転は可能、」ではなく「技術移転の合意、」と発表したのね。これは韓国側の、嘘を積み上げ事実にしてしまう得意の戦法なわけよ。このようなやり口は、慰安婦問題や世界遺産問題、徴用工問題などにも見られるよね?慰安婦問題の場合は、金泳三が「今後慰安婦問題を持ち出すことなく最終決着とする」「河野談話と引き換えに、慰安婦への個人賠償は韓国の予算で行う」と嘘を言い、河野談話や村山談話を引き出し、「最終決着とする」の嘘は外交の闇の中でうやむやにしてしまう。そしてその譲歩を盾にさらなる譲歩を引き出そうとする。

この「KF-X関連技術移転」の問題では、アメリカは、韓国が「可能性」を「合意」とすりかえた段階で激怒し、技術移転拒否を明確に公表し、韓国側の嘘が誰の目にも明らかな形になったのね。韓国に対する配慮など微塵もない形でね。そのため、韓国の防衛事業庁の責任者は更迭された。

しかしそれでも嘘をつき通し、アメリカからの技術移転がなくとも、自主開発で可能であると発表し、すでにほぼ完成の段階にあると発表したのよね。恐らくは、8000億円を超える巨大な利権を手離さないための嘘の上塗りなんだろうけどね。つい最近まで、アメリカに嘘をつきつつ「おねだり」していたものを、1ヶ月もたたないうちに「自前でほぼ完成している」とは、あいた口がふさがらないよな。

そのKFX開発事業ってまだ継続していたんだ。韓国が言うには、戦争時の主導権早期確保と、効率的な陸海軍作戦支援のために必要な、最小規模の戦闘機は、上位機種(F35A級)100機、中位機種(KF16級以上)200機、下位機種(FA50級)130機など430機が必要だということらしいのね。今後発生する戦闘機の老朽化や不足をカバーするため、KFX開発がどうしても必要ということらしいのね。

でもね、北朝鮮のミグ21に対するのに、最新鋭戦闘機なんて必要ないと思うんだけど。それよりも何よりも、北朝鮮のミサイルに対しての防衛システムが早急に必要だと思うんだけど。キルチェーンとかって迎撃システムで、どうしても偵察衛星が必要で、他国からレンタルしようとしてできなかったんだよね。北がポカポカ短距離弾道ミサイルをぶっぱなしているのに、まるで無防備なんだよね。そっちが先だと思うんだけど。

それでも日本を仮想敵国とした場合は、確かに必要なのかもね。「日本に対抗して」というスタンスなら、きっと反日ロウソク民たちの受けもいいんだろうね。しかし、それよりも、KFX開発事業は、それ自体が「打ち出の小づち」みたいなもので、開発が成功すれば、海外へ輸出でき、さらにおいしいと思っているのかも。それに、これまでの経緯を見れば、技術者たちは別にして、いろんな連中がよってたかってポッケナイナイし、食い物にしてるんだよ。そういう連中からすれば、KFXが完成しようがしまいがどうでもよく、大プロジェクトとして、大きな予算がつけばいいんだろうね。

例によって、完成予想図とカタログスペックだけは立派で、なんか、「最強性能の予感」とかってホルホルしてるようだけど、2026年に空軍に納品する計画とかって、はっきり言ってムリムリ。まして世界は第6世代機に向かっている時期に、第4.5世代機とかって。

それも「空中戦になれば」とかって、いまどきドッグファイトする気なの?それも試験飛行もできないうちに「世界の一般戦闘機(非ステルス機)のうち最強性能を予感させる」とか「さらに改良されたステルスKFXが登場すれば、北東アジアでは韓国の空を狙うのは難しいとみられる」とか、「今回の事業で韓国の戦闘機開発能力が英国やフランスを凌駕することになった」とか、バッカじゃね?

韓国が主張する飛行機の起源の「飛車」から始めた方がいいと思うよ。

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ホントにおもしろい国だよな。「空母計画」にしろ「月に太極旗計画」にしろ、風呂敷は広げるんだけど、結局はあっちこっちでポッケナイナイが起きて、雲散霧消してしまうんだよな。一応、形になったものでも、潜水できない潜水艦や、タケコプターのようなヘリコプターや、味方機を迎撃する独島鑑や、障害物を乗り越えられないK2戦車とか、重すぎてダンベル代わりに使われているK1複合型銃とかって。KFXも、世界の珍兵器に仲間入りするのかもね。その前にやることがあると思うんだけどね。

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