中国漁民は海上民兵、ならず者国家の侵略の尖兵…尖閣や沖縄は中国にくれてやる?日本国民は主権を守れるのか?

 中国人民軍の伝統的な戦い方は、「人民の群れに隠れ、人民として戦う」ことだ。言い方を変えれば、兵が非武装民間人になりすまし戦うことで、かつては便衣兵(民間人を装った兵)として日本軍を悩ませた。これは、非武装の民間人を戦いに巻き込む恐れが非常に大きく、ジュネーブ条約では禁止されている。軍として行動するときは、民兵であっても、軍として行動するときには、軍服と階級章の着用は義務付けられており、民間人を装って軍事行動をとり捕虜になった場合は、捕虜としてジュネーブ条約の保護は受けられない。しかしならず者国家の中国に、そのような国際ルールなどは、はなから守る気などはない様だ。

 海上民兵は、定期的な軍事訓練が行われ、普段は漁民や海上運送業に従事しているが、いつでも軍の指揮下に入り、侵略の尖兵として行動する。国から資金を得て、かつては木製の小さな漁船だったものを、大きな鉄船とし、レーダーや通信機器を装備し、海警船とともに行動している。現在も「漁民」として各地で行動しているが、最近では、南シナ海の南端のインドネシア領ナトゥナ諸島海域に出没し、インドネシアと激しく争っている。

 このナトゥナ諸島海域は、中国が管轄していると主張する境界線「九段線」と、インドネシアの排他的経済水域の一部が重なっており、中国はこの海域を中国の「歴史的漁場」と主張している。この3月には、この海域で不法操業中の中国漁船を摘発拿捕した。インドネシア当局者が、拿捕した中国漁船に乗り移ったところ、中国の海警船がこの漁船に激しく体当たりをし、インドネシアの当局者を追い払い、いったん拿捕した中国漁船は奪われた。5月にはインドネシア海軍が出動し、中国漁船の拿捕に成功した。6月にも違法操業する中国漁船12隻を発見し追跡、そのうち1隻を拿捕し、乗組員の中国人7人を拘束している。インドネシアは、「操業は単なる口実で、真の狙いは、ナトゥナ海域での主権の確立」と見ており、同海域へ航空機の投入と海軍艦船5隻の派遣を決め、密漁船を“保護”する中国の監視船に対応している。  東シナ海の尖閣周辺海域でも、すでに中国漁船衝突事件が起き、武装海警船や中国軍艦の接続水域や領海侵入が続いている。恐らく近い将来、漁民を装った海上民兵や特殊部隊が、大挙して尖閣諸島の周