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山形県金山町金山

震災前取材

 

竜馬山(標高521m)は、二千万年ほど前に海底火山が噴出した溶岩で形成されたと考えられる。東の神室山(標高1365m)とともに、古くから霊山として広く信仰を集めている。

竜馬山は、昔は他の山と同じ丸くて土で覆われた山であったが、大同3年(808)、神室山が閉山されたことを神々が怒り、大雨で金山川上流が大洪水になり、龍馬山の山腹に激突し土砂を洗い流し、現在のような岩山になったと伝えられる。

また、竜馬山の岩壁中腹には底知れない大穴があり、竜の頭と白馬の胴体を持った「竜馬」が棲みついており、その姿はとても恐ろしく、60年に1度だけ竜馬山から天空高く飛び上がる姿が目撃されるという。

天正年間(1573~92)、真室城主であり元和8年(1622)まで金山城主だった鮭延越前守秀綱は、竜馬山社領として田地450刈を寄進している。戸沢氏の藩政時代には、代々祈祷所とされ「天下第一竜馬山」と称された。毎年の祭礼には藩主の代参があり、御祈祷のお札を領内にくばらせたと云う。

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