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宮城県仙台市青葉区郷六字館

  葛岡城は仙台市郷六にある平城で、東西約60m、南北約50mの小規模な、城と言うよりも館と言ったほうが良いだろう。 城址は広瀬川右岸にあった郷六御殿跡の対岸にあり、土塁と空掘の跡が見られる。また、周囲を水堀で囲んでいたらしく、その田の形にはっきり水堀の名残を残している。 ここの館主は、国分氏の一族で、馬場筑前入道清説（きよもり）で、その先祖は、国分氏三世、胤重（1274卒）の三男の定光で、名取郡の馬場定行の養子となった。 この館は、広瀬川対岸の郷六館とともに、仙台城の立退路としての、あるいは御裏林の防備に何か関わりがあるのかもしれない。