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宮城県仙台市泉区根白石字町西上
震災前取材
大桂山満興寺は、永徳2年(1382)岩手県永徳寺梅雪禅東の開山と伝えられる古刹の一つ。
現在の本堂は明治造営されたものだが、農家を移築して作ったものとされ他の寺の形とは趣を異にしている。
・満興寺山門
この山門は、仙台城の辰の口御門を拝領したものと伝えられる。もともと萱葺きであったものを、大正末期に瓦屋根に替えられ、当初の部材は、桁や門柱だけとなっている。
正面は角柱の上に冠木をのせるなど端正なつくりであるのに対し、背面は丸太の骨組みをそのまま現しており、質素ではあるが豪快なつくりである。
・栽松院の位牌
明治維新の折に、伊達政宗の祖母の栽松院と祖父伊達晴宗の菩提寺の宝積寺が廃寺になり、このとき位牌は満興寺に預かりとなり、現在も満興寺に置かれている。
・満興寺の七不思議
満興寺には次のような七不思議の伝説がある。
- 一夜におがりし桂の木
- 寺の方丈が変わるとき池の小石が吹き上げる
- 池の小鮒が片目なり
- もと枝さしの竹の子や
- ちょぼちょぼ落ちるその水は幾百人が飲んだとて飲めば飲むほど吹き上がる
- いくら雨天がつづくとも雨雫の音はさらにない
- 白蛇が住まいし七不思議